EC Nグレード – セルロースエーテル – CAS 9004-57-3

EC Nグレード – セルロースエーテル – CAS 9004-57-3

CAS番号9004-57-3、エチルセルロース(EC)はセルロースエーテルの一種です。エチルセルロースは、触媒存在下でセルロースと塩化エチルを反応させることで生成されます。白色で無臭、無味の粉末で、水には不溶ですが、多くの有機溶媒には溶解します。

エチルセルロースは、そのフィルム形成性、増粘性、結合性から、様々な産業で広く使用されています。エチルセルロースの主な特徴と用途は以下のとおりです。

  1. フィルム形成:エチルセルロースは有機溶媒に溶解すると透明で柔軟なフィルムを形成します。この特性により、コーティング剤、接着剤、放出制御型医薬品製剤などの用途に適しています。
  2. 増粘剤: エチルセルロース自体は水に溶けませんが、塗料、ワニス、インクなどの油性配合物の増粘剤として使用できます。
  3. 結合剤: エチルセルロースは、医薬品を含むさまざまな業界で結合剤として機能し、錠剤やペレットの成分を結合するのに役立ちます。
  4. 制御放出: 医薬品では、エチルセルロースは制御放出製剤によく使用され、時間の経過とともに有効成分の放出を制御するバリアとして機能します。
  5. インクジェット印刷: エチルセルロースはインクジェット印刷用インク配合物のバインダーとして使用され、粘度を高め、印刷品質を向上させます。

エチルセルロースは、その汎用性、生体適合性、安定性が高く評価されています。医薬品、食品、化粧品の用途において、一般的に安全であるとみなされています。


投稿日時: 2024年2月25日