ヒドロキシプロピルメチルセルロースの粘度と保水性に影響を与える要因

ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、精製綿から一連の化学反応を経て得られる非イオン性セルロースエーテルです。無臭、無毒の白色粉末状物質で、水に溶解すると透明またはわずかに濁ったコロイド溶液となります。増粘性、保水性、施工性などの特性を有しています。ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)水溶液は、HP3.0~10.0の範囲で比較的安定していますが、HP3未満または10を超えると粘度が大幅に低下します。

セメントモルタルおよびパテ粉末におけるヒドロキシプロピルメチルセルロースの主な機能は保水性と増粘性であり、材料の凝集力とたわみ抵抗性を効果的に向上させることができます。

モルタル、パテなどの製品では、温度や風速などの要因が水分の揮発速度に影響を与えるため、同じ量のセルロースを添加した製品でも、季節によって保水効果に差が生じます。具体的な施工では、HPMCの添加量を増減することで、スラリーの保水効果を調整できます。ヒドロキシプロピルメチルセルロースHPMCの高温での保水性は、HPMCの品質を判別する重要な指標です。優れたHPMCは、高温条件下での保水性の問題を効果的に解決できます。乾季や気温が高く風速の高い地域では、高品質のHPMCを使用してスラリーの保水性能を向上させる必要があります。

そのため、高温の夏期施工において、保水効果を発揮するには、処方通りの十分な量の高品質なHPMCを添加する必要があります。そうでないと、水分保持不足、強度低下、乾燥が速すぎることによるひび割れ、空洞化、脱落などの品質問題が発生し、同時に作業員の施工難易度も高まります。気温が下がるにつれて、HPMCの添加量を徐々に減らすことで、同様の保水効果を得ることができます。

建材の製造において、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは不可欠な添加剤です。HPMCを添加することで、以下の特性が向上します。

1. 保水性: 保水性を高め、セメントモルタルを改善します。乾燥粉末パテは乾燥が速すぎて水分補給が不十分なため、硬化不良、ひび割れなどの現象が発生します。

2. 接着性:モルタルの可塑性が向上するため、基材と被着体の接着性が向上します。

3. たわみ防止:増粘効果により、施工時にモルタルや付着物の滑りを防止します。

4.作業性:モルタルの可塑性を高め、建設の工業性を向上させ、作業効率を向上させます。


投稿日時: 2023年4月12日