CMCナトリウムとは何ですか?
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)は、植物細胞壁に存在する天然多糖類であるセルロースから得られる水溶性ポリマーです。CMCは、セルロースを水酸化ナトリウムとモノクロロ酢酸で処理することで生成され、セルロース骨格にカルボキシメチル基(-CH2-COOH)が結合した生成物となります。
CMCは、そのユニークな特性から、食品、医薬品、パーソナルケア、工業用途など、様々な業界で広く使用されています。食品においては、CMCナトリウムは増粘剤、安定剤、乳化剤として機能し、食感、粘稠度、保存期間を向上させます。医薬品においては、錠剤、懸濁液、軟膏の結合剤、崩壊剤、粘度調整剤として使用されます。パーソナルケア製品においては、化粧品、ローション、歯磨き粉の増粘剤、保湿剤、皮膜形成剤として機能します。工業用途においては、CMCナトリウムは、塗料、洗剤、繊維、石油掘削流体の結合剤、レオロジー調整剤、流動性損失抑制剤として利用されています。
CMCナトリウムは、水溶液中での溶解性と安定性に優れているため、他のCMC(カルシウムCMCやカリウムCMCなど)よりも好まれています。様々な用途や加工要件に合わせて、様々なグレードと粘度で提供されています。CMCナトリウムは、多用途で広く使用されている添加剤であり、様々な業界で多くの用途に使用されています。
投稿日時: 2024年2月11日